今日、私はメンターさんから心温まるお話しを聞く機会がありました。

アメリカの先住民など、多くの先住民では、「人は幸せをもたらすために生まれてきた」と考えられて、一生の間に3回「ありがとう」を言われるとのことです。

生まれてきたときと、役割を見つけたときと、死ぬときに「ありがとう」と言われるのです。

私は2番目の「ありがとう」が素晴らしいと思います。
その人の得意とする事を周りが認めて、それを役割とし名前を付けてくれるのです。

これをリ・バース(再誕生)と言って、成長するに従って、その人の役割が発揮されるようになると、それを名前にするらしいのです。
オーストラリアの先住民のアボリジニは歳を重ねるにつれて、幾つも名前を持っているらしいです。

その名前の付け方が素晴らしくて、元気な子どもは「ブレイブボーイ」、大きくなると 「グッドハンター(狩りの名人)」やら「メディスンマン(薬草を見つける名人)」 と、
その人が得意とする事が名前になるのです。

その名前を付ける日をリ・バースデイ(再誕生)と呼び、みんなから 「ありがとう」 と祝福されるのです。


私は若い世代の悩みをよく聞きます。
「適職が分からない」、「今の仕事がつまらない」、「仕事が好きになれない」、みんな自分が何をしたらよいのか迷っているのです。

就職活動の基準が、お給料であったり、会社の名前であったりで、自分の得意とする役割を生かすことが、後回しになったりしています。
いえ、後回しというよりも、見つけられないでいます。


先日のセミナーで、こんな質問がありました。
「皆さん、もし、今このメンバーで無人島にいたとしたら、あなたは島の人たちの為に何が出来ますか?」

この問いに、みんなはそれぞれに 「私はカウンセラーなので、寂しい心を癒します。」
あるいは、「私は栄養士なので、植物を研究して、食べられるようにします。」とか・・・

私は2番目に指名されてしまい、思わず 「私は好奇心が旺盛なので、無人島を楽しめるようにして、ひょっこりひょうたん島みたいな島作りをしていきたい。」と答えて爆笑されました。

そうなんです。。。生きて行く為に、自分の役割って、意外と見えないのですよね。
でも、これは必要なことかも知れません。

学歴や職業、肩書きが主となる社会での判断基準に影響されることなく、生まれたときから持っている特性を生かせるような、仕事を持つ事ができたら素晴らしいですよね。

そうすると、全ての職業が、人が、感謝され職業に対しての偏見もなくなるのでしょうね。

今日のお話は、先日のセミナーと、来週にする学生達へのお話がリンクして、思わず、こんなところにも、ヒントがあった、と嬉しい日でした。

私も職業に関係ない得意の名前を付けられるだろうか。。考えてみよ~っと!


◇若い人は『ひょこりひょうたん島』なんて知らないだろうなぁ・・・
波がちゃっぷちゃっぷ♪♪ ひょうたん島はどこへ行く、僕らを乗せて~♪♪